白内障

白内障は、目の中の水晶体と呼ばれるカメラのレンズのような
働きをする部分が濁って視力が低下する病気です。

水晶体が濁る原因の多くは老化によるものです。
白内障になると視力の低下・かすみ・まぶしさ・見えづらさを
感じる等、症状は様々です。

濁った水晶体は透明な状態に戻すことができず、白内障の進行に伴い緑内障などが併発する
恐れがありますので、早めの受診をお勧めします。日常生活に支障が出てくるようであれば、
手術をおすすめしております。

緑内障

緑内障は、視神経が障害され視野が狭くなる病気です。

急な眼圧上昇の為、眼痛や頭痛が起こるケースもありますが、
日本人の場合、正常眼圧の緑内障が非常に多く、
早期の自覚症状が無い場合があり、知らないうちに進行している
ことが多くあります。

失われた視野は回復しないため、緑内障は早期発見、早期治療が大切になりますので、
ある程度の年齢（40代以上）になられましたら、緑内障の検査を受けられることをお勧めします。

■緑内障進行の一例

当院は最新のOCT光干渉断層計を
導入しています。

OCTは眼の中の網膜と呼ばれる部分や視神経の断面図を
見ることができるので、緑内障の早期診断などに有用です。

機械の中を数秒のぞくだけで痛みも負担もなく、
撮影できるので、安心して検査を受けていただけます。

ドライアイ

ドライアイは、涙が不足したり、成分が変化して質が悪くなることによっておこる病気であり、眼の表面に障害が生じる状態をいいます。

スマートフォンの使用やパソコンでの作業の増加に伴い、ドライアイ患者が急増しています。
症状は眼が乾く、ゴロゴロする、眼が疲れる、眼が重たいなどがあります。
治療法としては目薬が主体となりますが、日常生活の改善も重要です。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉やハウスダストなどが付着して、
結膜に炎症を起こす病気です。

思わず目をゴシゴシこすってしまうほどのかゆみが特徴です。
特にまぶたやその縁の部分がかゆく、こすると症状が進行することもあります。
アレルギー性結膜炎の治療には、抗アレルギー作用をもつ点眼薬が処方されます。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つで、放っておくと
失明する危険性のある病気です。

糖尿病になると、全身の血管、特に毛細血管が障害されます。 眼の中の網膜には多くの毛細血管があり、これが障害されると 「眼底出血」などをひき起こします。

さらに進行すると毛細血管が詰まって、網膜の血液循環が悪くなり、これが元となって「新生血管」という今までにはなかった血管が生えてきます。新生血管はもろいので破れて眼の中に大量の出血が 溜まってしまう「硝子体出血」を起こしたり、「緑内障」や「網膜剥離」を引き起こして、最終的には失明に至ってしまいます。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは眼の中の網膜にある黄斑と呼ばれる部分が
加齢により機能低下する病気です。

黄斑は網膜の中心部分にあり、ものを見るために重要な視細胞が 集まっています。網膜の中で、最も大切な部分です。

加齢黄斑変性には黄斑が年をとるにつれて萎縮する「萎縮型」、新生血管と呼ばれる異常な血管が原因の「滲出型」の2つの
タイプがあります。

加齢黄斑変性になると、視力低下・中心がぼやけて見える・ゆがんで見える・暗く見える等の 症状があらわれます。「萎縮型」は現時点では有効な治療方法はありませんが、
「滲出型」は 抗VEGF療法が一般的です。

屈折異常

目の構造はカメラに例えると、角膜と水晶体がレンズ、網膜がフィルムにあたります。
目に入った光が網膜に合わずに網膜の手前や後方に集まると屈折異常といい、
屈折異常には主に「近視」「遠視」「乱視」の3つがあります。
一般的な治療法は、眼鏡やコンタクトレンズを装用することです。

近視

「近視」は網膜の手前で焦点が合います。
近い距離は見えますが、遠い距離がボヤけて見えます。

遠視

「遠視」は網膜の後方で焦点が合います。
遠視の場合は、近い距離も遠い距離もボヤけて見えます。

乱視

「乱視」は光を屈折させる部分に歪みが発生し、焦点が合わない状態になります。
乱視は物が二重や三重になって見えます。

コンタクトレンズ処方

コンタクトレンズは視力を矯正するための医療機器です。

コンタクトレンズを装用することにより、屈折異常を解消し、
光の焦点を網膜に合わせるので、適正な視力を得ることができます。

種類は「ハード」と「ソフト」があります。
生活習慣やご希望などに合わせた、適正なコンタクトレンズをお選び頂きます。